プロダクト・バイ・プロセス クレームの解釈 各国比較

プロダクト・バイ・プロセス　クレームの解釈　各国比較
	日本	米国	EPC	イギリス	ドイツ	中国
記載が認められる場合	自己責任で認められる。	自己責任で認められる。	他に当該物の定義の仕方がない場合のみ。	他に当該物の定義の仕方がない場合のみ。	他に当該物の定義の仕方がない場合のみ。	未確認
	特許法第36条5項。自由な記載を認める趣旨		Case Law BoA II.B.6., 6.3	Kirin-Amgen v. Hoechst at para.86-91	IIP Bulletin 2002, 9 Study on Patent Claim Interpretation, p.107
審査（建前）	無効審判における判断手法についても言及する平成24年1月27日知的財産高等裁判所判決（p.73-75）を受けてどのように変更されるか不明。	当該製法によって作られた物自体の新規性・進歩性を判断する。	当該製法によって作られた物自体の新規性・進歩性を判断する。	当該製法によって作られた物自体の新規性・進歩性を判断する。	当該製法によって作られた物自体の新規性・進歩性を判断する。	当該製法によって作られた物自体の新規性・進歩性を判断する。
		MPEP2113	GE PartC III 4.12	Kirin-Amgen v. Hoechst at para.86-91	IIP Bulletin 2002, 9 Study on Patent Claim Interpretation, p.107	特許審査基準英語版　Part II, Chapter 3, 3.2.5 (3)
審査官の態度		反証がない限り、無視する。	原則、無視する。	未確認	未確認	製法が物の構成に与える影響を考慮する。
侵害（建前。同一性の立証は困難）	平成24年1月27日　知的財産高等裁判所判決	当該製法によって作られた物にのみ権利が及ぶ。	物自体の絶対的な保護（物が同じなら製法は問わない）。	「クレームの言葉によって特許権者が意図したと当業者が理解するものは何か？」を考慮して解釈する。	物自体の絶対的な保護（物が同じなら製法は問わない）。	物自体の絶対的な保護（物が同じなら製法は問わない）。
	平成24年1月27日　知的財産高等裁判所判決（平成22年(ネ)第10043号）、p.51-53	Abbott Laboratories v. Sandoz, Inc. (Fed. Cir. 2009)	GE PartC III 4.12, Case Law BoA II.B.6.5	Kirin-Amgen v. Hoechst at para.69	IIP Bulletin 2002, 9 Study on Patent Claim Interpretation, p.107	未確認
物の製造方法のクレームと比較した場合の利益	あり	むしろマイナス(審査厳しく、保護弱い)	あり	否定的（Kirin-Amgen, para.100）	あり	あり